クロス取引(つなぎ売り)ってなに?
クロス取引とは、株主優待だけをお得にもらうために「現物買い」と「信用売り」を同時に行う手法です。
株価の上下リスクを抑えながら、優待だけを狙うことができるため、「優待タダ取り」とも呼ばれます。
クロス取引の仕組みをざっくり解説
たとえば、A社の株を100株保有すると、3,000円分の優待がもらえるとします。
- 現物取引でA社を100株買う
- 同時に信用取引でA社を100株売る
こうすることで、株価が上がっても下がっても損益はほぼゼロになります(=株価変動のリスクを回避できる)。
そして、権利付き最終日に株を保有していれば、優待の権利だけが得られるという仕組みです。
クロス取引のメリットとデメリット
✅ メリット
- 株価のリスクを抑えて優待をゲットできる
- 初心者でも取り組みやすい
- 計画的に実行すれば、年間でかなりの優待がもらえる
⚠️ デメリット
- 証券口座が2つ(現物・信用)必要なことも
- 貸株料や手数料がかかる
- 人気銘柄はすぐ在庫切れになる
【手順①】クロス取引に向いている証券会社を用意する
クロス取引には以下の証券会社が人気です👇
証券会社 | 特徴 |
---|---|
楽天証券 | 手数料優遇が多く、アプリも使いやすい |
SBI証券 | 銘柄数が豊富、NISA併用も可 |
松井証券 | 1日信用+現物買いに向いている |
日興証券 | 手数料が安い、取り扱い銘柄が多い |
💡信用取引口座の開設が必要です。申し込み後、数日かかることもあります。
【手順②】優待カレンダーで狙う銘柄を決める
「株主優待がいつもらえるか」を把握するために、以下のサイトを活用しましょう。
📅 権利付き最終日(=株を持っておく必要がある日)を確認しましょう!
【手順③】信用売りの在庫チェック
クロス取引で一番大事なのが、「売り在庫(一般信用)」があるかどうかの確認です。
楽天証券ではアプリやウェブで以下のように確認できます:
- 「株主優待検索」→「一般信用売建可」にチェック
- 夜19時〜21時頃に在庫が更新されるので要チェック
💡人気銘柄は在庫争奪戦になります!
【手順④】現物買いと同時に信用売りを行う
銘柄が決まったら、「同じ株数」で現物買いと信用売りを行いましょう。
例えば、100株の優待を狙うなら:
- 現物買い:100株
- 信用売り:100株
🕰️ なるべく同じタイミングで発注しましょう。ズレると価格差の損が出ます。
【手順⑤】権利付き最終日を迎えたら、翌日に「反対売買」
権利付き最終日の翌営業日(権利落ち日)にポジションを解消します。
- 現物株を売る
- 信用売りを買い戻す
🔁 この「反対売買」でクロス取引完了です!
クロス取引でよくあるQ&A
Q. 損しないの?
完全にゼロ円で優待を得るのは難しいですが、手数料や貸株料を含めても優待の価値が上回れば“実質お得”です。
Q. いつクロスするのがいいの?
- 早くクロスするほど在庫はあるが、貸株料が増える
- ギリギリでクロスするほど貸株料は安いが、在庫リスクあり
💡初心者は「優待取得の1〜2週間前」を目安にするのが無難です。
まとめ|クロス取引でお得に優待ライフを楽しもう!
クロス取引は、初心者でもチャレンジしやすい低リスクな株主優待取得の方法です。
最初は1銘柄からでもOK!
証券口座を準備して、優待ライフを始めてみましょう🍀
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